MIC-100Xができるまで
京都大学農学研究科 田中佑助教(当時)は、大豆などの品種改良の研究で光合成速度を測定するのに、従来機器(アメリカの会社製)を利用していました。
従来機器は1台あたり当時約1,000万円もする高価な精密機器で、農学部で1台しか保有できませんでした。さらに、1検体の測定に2分以上かかるため、1年で計測できる数も限られてくることに懸念を感じていました。アメリカでは、従来機器を5台ほど保有している大学や研究施設もあったのです。
「このままでは品種改良などの研究面で、日本はアメリカとの差が広がり続けることになる」
「もっと安価で、もっと速く、大量の検体を測定できる装置が欲しい」
そこで田中佑助教から、CO2濃度測定技術に強い当社に、CO2吸収速度測定装置の開発依頼の相談が寄せられました。こうして京都大学 田中佑助教、東京農工大学 安達俊輔助教(当時)、株式会社
この共同開発により、「高性能CO2濃度センサー(特許取得済み)」と「葉によるCO2吸収をより直接的に検知する新たな測定理論」を組み合わせることに成功。新型の光合成測定装置「MIC-100」を開発しました。
共同開発で実現した3つの成果
高速測定
従来機器の1/4の実質測定時間(1検体 約30秒)を実現。
軽量
従来機器の約2/3の重量(トータル重量 約7kg)を実現。
安価
使用用途を光合成速度の測定に絞り、新測定方法の採用により大幅なコストダウンを実現。さらに日本製のため、メンテナンス等のランニングコストも低く抑えることが可能になりました。